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車両電動化関連技術の特許実施権を無償提供(トヨタ自動車)

2019年04月26日

電動

(トヨタの発表資料より)

 

 

トヨタ自動車は、ハイブリッド車(HV)などの電動化関連技術の

特許実施権を無償で提供すると発表しました。併せてトヨタの車両電

動化システムを導入したメーカーに対し、製品化に必要な技術サポー

トも実施します。

世界的に環境規制が強まる中、競合他社にも電動化車両技術を広く

提供することで関連部品の需要を増やし、コスト低減につなげるほか、

トヨタが強みを持つHVを中心とした電動車両の市場拡大を目指す

方針です。

 

車両電動化技術については、同社が20年以上にわたるハイブリッ

ド車(HV)の開発を通じ、高性能化、コンパクト化、低コスト化を

進めてきたコア技術。HV、プラグインハイブリッド車(PHV)、電

気自動車(EV)、燃料電池自動車(FCV)などのさまざまなタイプ

の電動車開発に応用できます。

公開するのはHVのモーターやエンジン、システム制御関連など

電池を除くすべての領域。内訳は、2019年3月末時点で、モーター

約2590件、パワー・コントロール・ユニット(PCU)約2020件、

システム制御約7550件、エンジン・トランスアクスル約1320件、

充電機器約2200件など。適用に当たっては、トヨタと具体的な実施

条件等について協議の上で契約を締結する必要があります。

 

無償提供の期限は2030年末までで、無償提供をすでに始めている

燃料電池関連の技術特許の期限も、従来の20年末から30年末に延

長します。

「ティーコーヒー」の類似性認めず(大阪地裁)

2019年04月02日

1

エーゲル社の商標 <商標登録第5963992号>(商標公報より引用)

2

アサヒ飲料の商標<商標登録第6071970号>(商標公報より引用)

 

お茶とコーヒーを融合させた商品「ティーコーヒー」をめぐり、

類似の商品で商標権を侵害されたとして、商品企画などを手掛ける

「エーゲル」が「アサヒ飲料」に3300万円の損害賠償を求めた

訴訟の判決で、大阪地裁は請求を棄却しました。

判決では、商標の文字部分である「Tea Coffee」は、商品の品質

か原材料を示すにすぎないとした上で、「文字のみでエーゲルの商品

を示すとまでの認識は得られていない」と指摘。2社の商標に共通

するのは文字部分のみで、類似性は認められないと判断しました。

 

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